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  • 執筆者の写真須賀雅子

㊾「開花」

 我が家のピカケが、これまでになく多くの蕾を付け花開きました。

白く可憐な花が放つ甘い香りは、幸せな心持ちにさせてくれます。

 この花々を愛でる数日前に、私は素敵な開花を見ることが出来ました。

「Mako’s 話し方サロン」の生徒さんによる初めての朗読発表会でのことです。

生徒さん一人一人がこれまでの練習で蕾を膨らませ、お客様の前で発表することによってそれぞれの花を開かせました。

 私のサロンの生徒さんは30代から80代までの方々で、様々な経験を積んでこられていますが、

朗読に関しては初めての経験でした。

朗読発表会への参加を持ちかけると……「はい!頑張ります」という即答を返して下さった方もいれば、「絶対無理です!人様の前でやるなんて」という方も……。

 しかし私は、そこで諦めるわけにはいきませんでした。

人前で何かを披露することは素敵な経験で、その後、見える景色が素敵に変わってくることを知っているからなのです。

何歳になっても挑む心があるのは、その人を豊かにしてくれると思っています。

特に朗読は、作品の中にしっかりと身を置いて伝えるものです。様々な登場人物になれたり、行ったことのない場所で生きられるのです。この非日常感は心地よい刺激を心に与えてくれます。

 こんなふうに私の思いを、躊躇っている生徒さんに訴えた結果、「口説き落とし」に成功しました!

そこから、私の幸せな時間が始まりました。

人は目標を持つと力が湧いてきます。生徒さん達は稽古を重ねるごとに進化してゆきました。

それはまるで、花の蕾が少しずつ膨らんでゆくような楽しみを私に与えてくれました。

私だけが全ての蕾の変化を観察することが出来たのです。本当に幸せでした。

 本番が近づくと、発表会での「衣装」の相談が始まりました。

グループで一つの作品を発表される方々は、洋服の色味を統一したり、小物を揃えたりと、ワクワクした時を過ごしました。

 

 そしていよいよ本番!

司会を担当する私の務めは、生徒さん達の緊張感を減らすために、発表会の雰囲気を和やかにすることでした。クラスは違えど発表会に挑む気持ちは同じです。それぞれの発表への温かい眼差しや大きな拍手から、「Mako’s 話し方サロン」が、ひとつにまとまったように感じられました。

そして生徒さん全員の表現は、これまでの練習を超える最高のものでした。

目の前のお客様からも力を頂いて、それぞれの花を咲かせてくれました。私の想定を超える実に素敵な花々でした。


 「初めてなのに楽しい素敵な発表会をありがとうございました」

発表会が無事に終わり帰宅すると、生徒さん達から喜びの声が次々に届きました。

皆さん、心地よい疲れを感じながらも安堵感に浸っている様子が伝わってきました。

しかし私は、心落ち着かせることなく次のステージを「企んで」います。

さらに大きな花々を咲かせてもらうために!



メッセージ、お待ちしております。

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