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  • 須賀雅子

⑯「挑み」

「いつも母が大変お世話になっております。突然のメール失礼いたします。

この度、スマートフォンに機種変をしました。ラインでの友達追加をして頂けたら幸いです」

 これは88歳になる私の「クラスメイト」の娘さんから届いたメールです。

「母」というのは、朗読勉強会でご一緒させて頂いた実に素敵な女性なのです。

 娘さんのメールによりますと……

 お孫さんとラインでやり取りしたいとの思い一心で挑まれたそうですが、高齢なので使いこなせるかどうか不安だということでした。

 母の挑みを娘が支える。

大変な状況であろうと想像しながらも家族の温かさが伝わってきました。

 それから3日後、「88歳のクラスメイト」とラインでのやり取りが始まりました。送られてくる文章には誤字脱字はありましたが、それよりも必死で挑んでいる様子が伺われ、心が伝わってきました。

 これは実に不思議な感覚でした。

整った文章よりも心が伝わってきたのですから。

「88歳のクラスメイト」は短歌を長年詠み続け、達筆な方なのです。

さぞかし歯がゆい思いをされたことでしょう。

 ある日こんな文章がラインで届きました。

「ラインの虜になり縄に縛られた様です。思い通りに動かないラインを眺めていても雅子さんに声は届かない!一大決心で格闘です。」

 その後、「またね」というスタンプまで使いこなせる様になられたのです。

静止しているスタンプですが、私には「88歳のクラスメイト」がスキップしている様に見えました。

 最近、「脳年齢」という言葉が気になります。

その「脳年齢」を若く保つには、難しい、面倒くさい、と思っても「いい機会を与えられて有難い」と考えて挑めば、脳内物質ドーパミンの分泌が増え、脳が生き生きしてくるそうです。

 「Mako’s話し方サロン」では、少しずつの「挑み」を提供させて頂いています。参加者の皆さんは「えーっ!難しそう」と反応しても挑んでくださるのです。

その姿を拝見して私も!挑んでまいります!



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