須賀雅子2021年3月3日2 分㊱「雛」『箱を出る顔忘れめや雛二対 蕪村 これは或老女の話である。 ……横浜の或亜米利加人へ雛を売る約束の出来たのは十一月頃のことでございます。』 このような書き出しで始まるのが、芥川龍之介の『雛』という短編小説です。 老女は裕福な家に生まれ、徳川時代は、大名にお金を用立てる金貸...
須賀雅子2021年2月1日2 分㉟「鬼は外?」今年の節分は2月3日ではなく、2月2日ですね。 これは地球が太陽を回る周期と暦のズレが関係しているそうです。 今年のように2月2日になるのは、明治30年、1897年以来124年ぶりです。 節分には、福豆をまいて邪気を祓いますが、その時の掛け声「鬼は外!福は内!」を聞くと、私...
須賀雅子2021年1月11日3 分㉞「節目の年」「3回目の成人式をして盛り上がろう!」 こんな言葉を言い合いながら、同級生たちと迎えようとしていたのが2020年でした。私たちにとっては大きな節目の年だったのです。しかし、コロナウイルスという目に見えぬ敵が現れ、節目の年にみんなと盛り上がるどころか、会うことすら出来ませんで...
須賀雅子2020年12月31日2 分㉝「師走」2020年12月31日、私は師走最後の日にこのブログを記しています。 今月の「Mako’s 話し方サロン」では、この「師走」に注目してみました。 「師走」は一年の最後の年。年の果てから「としはつ」などから移り変わってゆき、「しはす」という音が出来上がってきたそうです。...